空室が埋まらない原因は「写真の枚数」かも?|反響を増やす物件撮影チェックリスト
「募集を出しているのに、内見の問い合わせが来ない」
家賃を下げるべきか、リフォームすべきか‥そう悩む前に、確認していただきたいことがあります。それは掲載している写真の枚数です。
最新の業界調査では、部屋探しをする人が不動産会社を選ぶ理由の第1位が「写真の点数が多い」でした。
この記事では、その根拠となるデータと、今日から使える撮影チェックリストをお伝えします!
空室が埋まらない本当の理由|データが示す「写真の点数」の重さ
結論から言えば、空室の原因は物件そのものではなく、物件情報の「見え方」にあるケースが少なくありません。
不動産情報サイト事業者連絡協議会(RSC)が2025年10月に発表した第23回「不動産情報サイト利用者意識アンケート」では、実際に契約に至った人が問い合わせ先の不動産会社を選ぶ際のポイントとして、「写真の点数が多い」が最も多い回答となりました。
さらに、「その中で特に重視するポイント」を単一回答で聞いた設問でも同じく1位。どちらも直近3年で最も高い数値です。
一方で「店舗がアクセスしやすい場所にある」は2年連続で減少しました。
つまり、入居者は店舗の立地ではなく、画面に並ぶ物件情報の中身で判断しているということです。

比較される回数が、年々増えている
同じ調査で、もうひとつ見逃せない変化が出ています。
・賃貸の契約者が問い合わせた不動産会社数は平均3.3社。これは2015年以降の11年間で最多です
・問い合わせた物件数は全体で平均5.5物件、前年から1.1物件増加しました
・賃貸では「5物件」「6物件以上」を合わせた割合が5割を超えています
かつては2社に絞って決めていた人が、今は3社以上を並べて比べています。
比較される回数が増えたということは、「見劣りした瞬間に候補から外れる」場面が増えたということでもあります。

プロが教える、失敗しない物件撮影5つの鉄則
fotomoaが実際の撮影現場で必ず守っている基本を、順番にお伝えします。
① 撮影は午前中〜正午前後の晴れた日に
窓から自然光が入る時間帯を狙います。曇りの日でも撮れますが、明るさと影の柔らかさが変わるため、可能なら晴天日を選んでください。
② 部屋の照明はすべて点ける
自然光だけだと天井や部屋の隅が沈みます。照明を点けたうえで露出を合わせると、実際の部屋の明るさに近づきます。
③ 水平と垂直を必ず合わせる
傾いた写真は、それだけで「素人が撮った情報」という印象を与えます。スマホならグリッド線表示をオンにしてください。三脚があればなお確実です。
④ 部屋の隅、床に近い高さから撮る
対角線上の角から撮ると、部屋の奥行きが最も広く写ります。カメラの高さは大人の胸〜腰の位置が目安です。
⑤ 生活動線の順番で撮る
玄関 → 廊下 → 各居室 → 水回り → バルコニー、と実際に歩く順で撮ると、見る側が部屋の位置関係を頭の中で組み立てやすくなります。

反響を増やす物件撮影チェックリスト【1物件20〜30枚が目安】
ここが本題です。
アットホームが2025年3月に公表した「不動産ポータルサイトに関する調査 2025」では、**同じ場所でも角度を変えて複数の写真があったほうが参考になると回答した人が89.0%**にのぼりました。
つまり「1部屋1枚」では、9割の人が求める情報量に届いていないということです。
以下のリストで撮影すれば、1物件あたり自然に20〜30枚が揃います。
外観・共用部
・建物の外観(正面/斜め前の2方向)
・エントランス・郵便受け
・駐車場・駐輪場
・ゴミ置き場
・建物前の道路(幅がわかるように)
玄関・廊下
・ドアを開けて室内を見た方向
・室内から玄関を振り返った方向
・下駄箱の内部(扉を開けた状態)
居室(1部屋につき最低2枚)
・入口側の角から奥に向かって
・奥側の角から入口に向かって
・窓から見える景色
・収納の内部(扉を開けた状態)
・コンセント・エアコン用ダクトの位置
キッチン
・全体(引きで)
・コンロ周り(口数がわかるように)
・シンクと作業スペース
・収納・冷蔵庫置き場
水回り
・浴室全体
・洗面台
・トイレ
・洗濯機置き場(防水パンのサイズがわかるように)
バルコニー・その他
・バルコニーからの眺望
・バルコニーの広さがわかる引きの1枚

「盛りすぎ」は逆効果になります
同じアットホームの調査では、約7割の人が「物件写真で見た情報と内見でギャップがあった」と回答しています。
ギャップの内容には「天井が思っていたより低かった」といった声も含まれていました。
そしてRSCの調査によれば、賃貸で不満だったこと1位は「問い合わせをしたら『その物件はもう無い』と言われた」ことでした。
期待させて裏切ることは、最も避けるべき失敗です。
超広角レンズで実際より広く見せる、彩度を上げすぎる、古い設備を意図的に写さない——これらは短期的に問い合わせを増やしても、内見のドタキャンや悪い口コミにつながります。
fotomoaが目指すのは「実物より良く見せる写真」ではなく、「実物の良さが正しく伝わる写真」です。

長野県の賃貸物件だからこそ効く、3つの撮り方
全国共通のセオリーに加えて、長野の物件には固有の強みがあります。
① 窓の外を、もう1枚撮る
首都圏の物件では窓の外は隣家の壁であることが多く、あえて写しません。
ですが長野の物件では、山並み・りんご畑・田園・千曲川といった風景が窓の外にあることが珍しくありません。
これは県外からの移住者・転勤者に対して、家賃や間取り以外で差がつく数少ない要素です。
窓の外に露出を合わせた1枚を追加してください。
② 冬の暖房設備を「証拠として」写す
長野で部屋探しをする人が最も気にすることのひとつが冬の寒さです。
・FF式ファンヒーターの本体と給油口
・二重サッシ・複層ガラスの断面がわかるアングル
・灯油タンクの位置と容量
これらは文字で「暖房設備あり」と書くより、写真1枚のほうが圧倒的に伝わります。
③ 駐車場は「停めやすさ」がわかるように
車が生活必需品の地域では、駐車場の写真は居室と同じくらい重要です。
区画のライン、隣の車との間隔、道路からの進入角度がわかる位置から撮ってください。
長野県の住宅事情も参考になります。総務省統計局の「令和5年住宅・土地統計調査」によると、全国の空き家率は13.8%で過去最高を更新し、長野県の空き家率は20.1%と全国6位でした。
空き家の内訳を見ると、共同住宅の空き家の約8割が賃貸用の空き家です。
選ばれる物件と選ばれない物件の差は、確実に開いています。

fotomoaに依頼するメリットと、正直にお伝えする「向いていないケース」
ここまでの内容は、スマホでも実践できます。実際、機材より先に「枚数」「角度」「明るさ」を整えるだけで反響は変わります。
そのうえで、撮影をお任せいただく価値は次の点にあります。
・1物件あたり20〜30枚を、1〜2時間で撮りきる。管理戸数が多いほど、この時間が積み上がります
・窓の外と室内の明るさを両立させる。逆光の窓を白飛びさせずに撮るのは、機材と処理の領域です
・同じ基準で撮り揃えられる。複数物件を同じトーンで並べると、掲載ページ全体の印象が変わります
・長野県内どこでも出張します。北信・東信・中信・南信、いずれの地域も対応可能です

こんな場合は、依頼しないほうがいいかもしれません
fotomoaは、以下のケースでは撮影をおすすめしていません。
・家賃設定が周辺相場から明らかに外れている場合。写真は物件の魅力を正しく伝えますが、価格の問題は解決できません
・室内の原状回復が済んでいない場合。前入居者の荷物や汚れが残った状態では、良い写真は撮れません。清掃・補修を終えてからご依頼ください
・1〜2枚だけ撮り直したい場合。出張費を考えると割高になります。
この場合はスマホでの撮影方法をお伝えするほうが、オーナー様の利益になります
正直にお伝えすることが、長くお付き合いいただく前提だと考えています。

まとめ・お問い合わせ
・契約者が不動産会社を選ぶ理由の1位は「写真の点数が多い」(RSC 2025年調査)
・角度を変えた複数写真を求める人は89.0%(アットホーム 2025年調査)
・目安は1物件20〜30枚。生活動線の順に、水平垂直を合わせて撮る
・長野の物件は「窓の外」「暖房設備」「駐車場」で差がつく
・実物より良く見せるのではなく、実物の良さを正しく伝える
家賃を下げる前に、まず写真の枚数を数えてみてください。
fotomoa(フォトモア)は長野県内を対象に、賃貸物件・民泊・戸建てなどの出張撮影を行っています。
管理戸数や物件の状態に合わせてご提案しますので、お気軽にご相談ください。

