工務店の施工事例写真が受注を分ける|長野の完成見学会撮影

2026.8.17

「良い家を建てているのに、問い合わせが伸びない」

長野県内の工務店さんから、こうしたご相談をいただくことが増えました。
実はいま、住宅市場では”施主が施工会社を見つける入口”が静かに、しかし決定的に変わっています。

この記事では、国土交通省の最新統計をもとに、なぜ今こそ施工事例の写真が受注を左右するのかを整理します。
そのうえで、選ばれる写真の条件と、完成見学会・竣工撮影の具体的な進め方までお伝えします。

縮む市場で「見つけてもらう入口」が変わった

結論から言えば、施工事例写真の質は、もはや”あると良いもの”ではなく”競争の前提条件“になりました。

理由は2つあります。市場が縮んでいることと、施主の探し方が変わったことです。

理由1:新築市場は3年連続で縮小している

国土交通省の「建築着工統計調査報告(令和7年計分)」によると、
2025年(令和7年)の新設住宅着工戸数は 74万667戸、前年比6.5%減で3年連続の減少 となりました。

内訳を見ると、注文住宅にあたる持家は 20万1285戸で前年比7.7%減、4年連続のマイナス です。

つまり、同じエリアで同じ数の工務店が、より少ない棟数を奪い合う構図になっています。
「待っていれば来る」市場ではなくなった、ということです。

理由2:施主の入口が、展示場からネットへ移った

より重要なのが、こちらのデータです。

国土交通省が2026年7月に公表した「令和7年度 住宅市場動向調査」では、
注文住宅を取得した世帯が 施工者を探した方法 について、こう報告されています。

インターネット:45.8%

住宅展示場:45.8%

・知人等の紹介:25.9%

・住宅情報誌:12.4%

・新聞等の折り込み広告:3.3%

注目すべきは、インターネットと住宅展示場が同率1位に並んだという点です。

前年度(令和6年度)の同じ調査では、住宅展示場50.8%に対してインターネットは46.6%。
展示場が明確に上位でした。それが1年で並んだことになります。

さらに同調査では、注文住宅取得世帯の 76.2%がインターネットを通じた情報収集を行っている と報告されています。
一方で新聞折込は3.3%まで低下しました。

施主は、営業担当と会う前に、画面越しにあなたの会社を審査し終えている。
これが今の前提です。

そして画面の中で審査材料になるのは、間取り図でも坪単価表でもありません。
まず目に入る、施工事例の写真です。

選ばれる施工事例写真、3つの条件

では、どんな写真が判断材料として機能するのでしょうか?
fotomoaがこれまで長野県内で撮影してきた経験と、統計から見える施主心理をもとに整理します。

条件1:「暮らしの空気」が写っていること

同じ住宅市場動向調査で、住宅を選んだ理由の最多は「信頼できる住宅メーカーだったから」で53.1% でした。

施主が最終的に見ているのは、スペックではなく「信頼できそうか?」です。

また、設備等に関する選択理由では、
高気密・高断熱住宅(66.0%)に次いで 「住宅のデザイン」が61.0%で2位 に入っています。

性能は数値で伝えられますが、デザインと信頼感は写真でしか伝わりません。

だからこそ、必要なのは「設備のカタログ写真」ではなく、そこで過ごす時間が想像できる写真 です。

条件2:光が正しく設計されていること

住宅撮影で最も差が出るのは、機材ではなく光の扱いです。

・室内をストロボで明るく照らしただけの写真は、質感が飛んで平坦になる

・窓の外が真っ白に飛んでいると、その家の一番の魅力である「眺望」が消える

・逆に外を優先すると、室内が暗く沈んで生活感が失われる

長野の住宅は、大開口から山並みや庭を取り込む設計が多く、室内と屋外の明るさの差をどう成立させるかが写真の出来を決めます。

fotomoaでは、自然光を主役に据えたうえで、室内外の明るさのバランスを丁寧に整える撮影を基本にしています。

条件3:時間帯を選んでいること

fotomoaの経験上、同じ家でも撮影時間で印象は大きく変わります。

午前中:光がやわらかく、東〜南向きのLDKが最も美しく写る

日没前後の30分:外観撮影の勝負どころ。窓の灯りと空の残光が重なる

正午前後:影が強く落ちるため、外観撮影には向かないことが多い

「1日で全部撮る」より、光の良い時間帯に狙って撮るほうが結果的に効率的です。

完成見学会・竣工撮影の進め方

実務として、どう準備すればよいかをまとめます。

撮影のベストタイミング

引渡し前、家具搬入前後のタイミングが最も条件が整います。

完成見学会を予定している場合は、見学会の告知前に撮影を済ませておくのが理想です。
告知用の写真がそのまま施工事例として資産になるためです。

当日までに準備しておきたいこと

・養生材・保護シート・工事表示物の撤去

・照明の電球色を統一しておく(電球色と昼白色の混在は写真で不自然に見えます)

・生活感を出すための小物(グリーン、器、リネン類など)を数点

・カーテン・ブラインドの有無を事前に共有

・撮ってほしいアングルを1〜2枚、事前に指定

小物については、fotomoaでも簡単なスタイリング用のアイテムをお持ちできます。

何カットあれば足りるか?

fotomoaの経験上、1棟あたり 外観3〜5カット+室内15〜25カット あれば、
自社サイト・SNS・チラシ・SUUMO等の掲載を横断して運用できます。

同じ部屋でも「引き」と「寄り」の両方を押さえておくと、
SNSの正方形トリミングにも耐えられます。

fotomoaに依頼するメリットと、向いていないケース

出張撮影だからできること

fotomoaは長野県を拠点とする出張撮影サービスです。
県内であれば現地に直接伺い、その家に合わせた光の条件で撮影します。

・完成見学会と同日でも、開場前の時間帯で対応可能

・分譲地・複数棟をまとめての撮影にも対応

・撮影データは商用利用可(自社サイト・パンフレット・ポータルサイト掲載など)

・撮影意図のヒアリングから納品まで、担当が一貫して対応

正直に言って、向いていないケース

fotomoaは、すべてのご依頼に最適とは限りません。
以下のような場合は、他の選択肢のほうが良い結果になります。

建築写真の受賞・作品発表を目的とする場合
建築専門の写真家に依頼されることをおすすめします。
fotomoaが得意とするのは「暮らしが伝わる写真」であり、建築作品としての記録とは目的が異なります。

不動産ポータル掲載用の最低限の記録写真で足りる場合
室内の状況が分かればよいというご要望であれば、費用対効果の面でご自身のスマートフォン撮影で十分なケースがあります。

撮影までの準備時間がまったく取れない場合
養生が残った状態や、工事表示物が写り込む状態では、どれだけ撮影技術があっても訴求力のある写真にはなりません。
最低限の片付け時間は確保していただく必要があります。

こうしたことも含めて、ご相談の段階で正直にお伝えしています。

まとめ・お問い合わせ

・2025年の新設住宅着工は74万667戸、前年比6.5%減で3年連続の減少(国土交通省)

・持家は20万1285戸、前年比7.7%減で4年連続のマイナス

・施主が施工者を探す方法は、インターネットと住宅展示場が45.8%で同率1位に(国土交通省・令和7年度調査)

・注文住宅取得世帯の76.2%がネットで情報収集している

・住宅選択理由の最多は「信頼できる住宅メーカーだったから」53.1%

・設備等の選択理由では「住宅のデザイン」が61.0%で2位

縮む市場のなかで、施主は会う前に画面で判断している。
その画面に何が映っているかが、次の1棟を左右します。

長野県内の工務店様・不動産事業者様からのご相談を承っております。
完成見学会のスケジュールが決まっている場合は、告知前の撮影が間に合うよう、早めにご連絡いただけると確実です。

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