外国人観光客は地方に来ている|長野の宿が写真で勝負すべき理由

外国人観光客は地方に来ている|長野の宿が写真で勝負すべき理由

2026.7.14

「インバウンドが好調と言われても、うちのような地方の宿には関係ない」

そう感じている宿泊事業者の方は少なくありません。
しかし2025年の公式統計は、まったく逆の事実を示しています。

伸びているのは、東京や大阪ではなく地方です。
本記事では、観光庁と日本政策投資銀行の最新データをもとに、
長野の宿・民泊・ペンションが「今、写真に投資すべき理由」を、感覚論ではなく数字で解説します。

外国人宿泊者の伸びは、都市部より地方部のほうが大きい

結論から書きます。
外国人観光客の増加分は、いま地方に流れ込んでいます。

観光庁が2026年7月6日に公表した「宿泊旅行統計調査」2025年年間確定値によると、
外国人延べ宿泊者数は1億7992万人泊(前年比9.4%増、2019年比55.6%増)に達しました。

注目すべきは、その中身です。

区分2025年 外国人延べ宿泊者数前年比
三大都市圏(東京・神奈川・千葉・埼玉・愛知・大阪・京都・兵庫)1億1936万人泊+5.1%
地方部(それ以外の道県=長野県を含む6056万人泊+19.1%

三大都市圏の伸びが5.1%にとどまる一方で、地方部は19.1%増。
約4倍の伸び率です。

さらに、延べ宿泊者全体に占める外国人の割合は27.2%まで上昇しました。
宿泊市場の約4分の1が、すでにインバウンドで構成されているということです。

(出典:観光庁「宿泊旅行統計調査」2025年年間確定値)

なぜ「地方」なのか?

この現象には、はっきりとした構造的な理由があります。

日本政策投資銀行と日本交通公社が2026年6月12日に公表した
「訪日外国人旅行者の意向調査 2025年度版スピンアウトレポート」によると、
東アジア居住者の地方訪問意向は次のように推移します。

・初訪日者:94%

・訪日2〜5回:96%

・訪日6回以上(ヘビーリピーター):99%

そして実際の地方訪問経験率は、初訪日者の69%に対し、
訪日6回以上では92%にまで達しています。

つまり、「東京・大阪・京都はもう行った。次は地方へ」という層が、
市場の成熟とともに厚みを増しているのです。

同レポートでは、彼らが地方で体験したいことの上位に
「自然や風景」「温泉」「祭り」が挙がっています。

これは、長野県が持っているものそのものです。

写真は「宿の紹介」ではなく、唯一の判断材料

ここが、この記事でもっともお伝えしたい点です。

地方の宿には、都市部の宿にはない不利があります。
それは「知られていない」ということです。

新宿や心斎橋の宿は、地名だけで場所が伝わります。
しかし「長野県○○村のペンション」は、海外のゲストにとって未知の地名です。

では、ゲストは何を見て判断するのか。
それは写真です。

Airbnb公式のガイドでも、高品質な画像が宿泊の意思決定に大きく影響するとされています。
検索結果に並ぶ数十件の物件のなかで、ゲストの目線は「写真 → タイトル → レビュー」の順に動きます。

つまり写真は、宿の情報を”補足するもの”ではありません。
クリックされるか、スルーされるかを決める、最初で最後の関門です。

そして地方の宿は、この関門の比重が都市部よりもはるかに重い。
立地の知名度で勝てない分、写真で勝つしかないのです。

なお、民泊(住宅宿泊事業)の直近の宿泊実績を見ると、
延べ宿泊者数は約172万人泊(前年同期比+43.0%)、
宿泊者の57.8%が外国人です(観光庁/令和8年2〜3月分)。
すでに過半数が外国人ゲストという市場になっています。

プロが教える、外国人ゲストに選ばれる写真の条件

fotomoaが長野県内で撮影を重ねるなかで、
成果につながる写真には共通点があると感じています。


1. 撮影時間は「晴れた日の午前中」が最有力

窓から入る自然光がもっとも柔らかく、部屋が広く明るく見えます。
逆に夜間の室内灯だけの撮影は、色が転んで生活感が出やすいため避けています。


2. 1枚目は「部屋」ではなく「体験」を写す

サムネイル(1枚目)で最も反応が変わるポイントです。
ベッドの正面カットよりも、
「窓の外に信州の山並みが見える」「縁側から緑が抜けて見える」といった、
その土地でしか成立しない一枚のほうが選ばれます。

前述の調査どおり、彼らが求めているのは「自然・温泉・祭り」だからです。


3. 生活感の除去は撮影前に済ませる

・リモコン、充電コード、ティッシュ箱、洗剤ボトルは撤去

・ベッドメイキングはホテル基準(シワを残さない)

・ゴミ箱は原則フレームに入れない

これだけで写真の印象は明確に変わります。


4. 「盛りすぎない」ことが最終的な利益を守る

これは強調しておきたい点です。
広角レンズで部屋を過度に広く見せたり、彩度を上げすぎたりすると、
実際に泊まったゲストとの期待値ギャップが生まれます。

Airbnbでも、実物と異なる写真はレビュー評価の低下につながると指摘されています。
予約は取れるが、評価は下がる…これが最悪の結果です。

写真に必要なのは「美しさ」と「正確さ」の両立です。

fotomoaとスマホ撮影との決定的な差

「スマホでも十分きれいに撮れる」

これは半分正しく、半分は誤解です。
スマホは”明るい場所を明るく撮る”のは得意ですが、
宿泊施設の撮影で問題になるのは、たいてい明暗差だからです。

窓の外の景色を活かそうとすると、室内が暗く潰れる。
室内に露出を合わせると、窓が真っ白に飛ぶ。

長野の宿の最大の武器である「窓の外の風景」が、
スマホ撮影では最も失われやすいのです。

fotomoaでは、室内と屋外の明暗差を整えたうえで、
室内の心地よさと信州の景色を1枚に同居させる撮影を行っています。

また、出張撮影という形をとっているため、

・現地の光の入り方を見てから撮影順を組み立てられる

・家具の位置を数センチ動かす、といった現場判断ができる

・オーナー様の「この宿の一番の推しポイント」を伺ってから構図を決められる

といった、テンプレートではない撮影が可能です。

長野県内であれば、白馬・野沢温泉・軽井沢・諏訪・松本・上田・善光寺周辺まで出張いたします。

正直にお伝えします。こんな方には、今は必要ありません

信頼していただくために、正直に書きます。
以下に当てはまる場合、撮影を急ぐ必要はないと考えています。

・室内の改修・家具の入れ替えを数ヶ月以内に予定している方
 → 内装が変わるなら、変わってから撮ったほうが確実に得です。

・すでにプロが撮影した写真があり、内装も変わっていない方
 → 撮り直しよりも、掲載順序(1枚目の差し替え)の見直しで改善する場合があります。まずはそちらをお試しください。

・稼働率がすでに高く、これ以上の予約を受けられない方
 → 写真より価格設定の見直しが先です。

fotomoaは「撮れば必ず売上が上がる」とは申し上げません。
写真は、あくまですでにある宿の魅力を、正しく伝わる形にする手段です。

逆に言えば、
「宿は良いのに、なぜか予約が伸びない」
「掲載写真が数年前のまま」
という状態であれば、写真の効果はもっとも大きく出ます。

まとめ・お問い合わせ

最後に、本記事の要点を整理します。

・2025年、地方部の外国人延べ宿泊者数は前年比19.1%増。三大都市圏(+5.1%)を大きく上回った(観光庁)

・訪日回数を重ねた東アジアのリピーターほど地方を訪れており、地方訪問意向は最大99%(DBJ・JTBF)

・彼らが求めるのは「自然・温泉・祭り」——長野が持っているもの

・知名度で勝てない地方の宿にとって、写真は”紹介”ではなく唯一の判断材料

・ただし「盛る」写真は評価低下を招く。美しさと正確さの両立が必須

追い風は、数字の上で確実に吹いています。
あとは、その追い風を受け止める「一枚目の写真」があるかどうかです。

長野県の宿・民泊・ペンション・旅館の撮影は、fotomoa(フォトモア)へお気軽にご相談ください。
現在の掲載写真を拝見したうえで、「撮影が必要か/不要か」から正直にお伝えします。